似合わない街にいこう 睨まれて帰りた、かった
おはよう・おはよう
おやすみ・おやすみ
その言葉たちがなんの気なく、交わされることにわたしたち、なんの違和感も覚えてなかったけれど、それって実はとても特別なことだったのではなかろうか
おなじ時がおなじようにめぐり刻み訪れること
愛おしさを重ねてわたしはその重みに気づく
あなたから遠いこの国でも、月はおなじで、星はひかる 月のこと、判ってくれるでしょう?うつくしさと儚さと
発光する、けれどなんだかいつもと違う位置にいるオリオン座をながめ、ああそうだった、
地球は回るし丸いってことを思い出す
『思い出す、っていうことは、一度忘れるってことなんだよ』
あなたにわたしを、忘れてほしい
会うたびにわたしはあたらしくなって、あなたに憶えてほしい
『いずみちゃん、絶対と永遠なんてないんだよ』
でも、絶対が絶対ないなんて言えないのだからなくなくない?
ってさらに混乱、反乱、わたしのすきなひとたちの言うことは、どれも信じたくなる
名前を呼ばれることが好き
たったひとりのいずみちゃんでいれますように
眼前に、想像すらしていなかった景色たちがあれよあれよと訪れては去ってゆく
あなたが男の子でも女の子でも
あなたがあなたであるならわたし
ずっとすき、でいられます
未来へ光って