あふれる切なさを、僕らは
落ちてきた心、それは切なさ
クリスマスの午前八時
誰のために、泣きますか?
「僕らはもっと繊細だった。」
ちっとも繊細じゃない幾多もの足音がわたしは苦手で(きっと繊細な人たちが集まっているけど重なるとそうなってしまうただの雑踏と化す)、
用意されていないヘッドホンをしながら展示を見たのはきっと初めてだった、けれどわたしの繊細さはそんな感じなんです、こんな日に朝から誰にもどこにも向けていない文章をひたすら書く感じなんです、指先の、パーカーの、毛布の、グレーがわたしをいつも守ってくれる感じなんです、ちっとも強くなんかないんです、弱さはわたしの味方なんです
好きって言えたら 愛してるって言いたくなって
君の体温を知ったら 全てが欲しくなって
眠れない夜は、と繰り返すこの歌を、初めてラジオで聴いたときに救われたように、誰かを求めることはわるくないよと言われたようで、わたしのこともわたしが求めてあげたい
べつに失恋した訳じゃないし誰とどう、という訳じゃないし、なのに一般的にそう捉えられるような文章しかなぜだか書けない。理解されなくてもいい、いつか死ぬんだし、死ぬまで好きなこと、好きなだけ、誰に、あなたに、書いていたい