大好きだよって言って、おはよう以前に駆け寄ってみせる、そして、抱きしめてあげる
タイトルはわたしが一年前に書いた言葉で、一年前の記憶は確りと、ある
そのあとからは断片的で、昨日のことも、おとついのことも、実はほとんど憶えていない、紙に書いていたり、ええと、ああっと、ああ、と時間をかけて思い出す、思い出すって行為は、一度、忘れると、いうこと
「あれ、なんだったっけ?」
って言うことばかりで一足先におばあちゃまになった気分、けれど目の光はあるよ、いっぱいめいっぱい、光っているよ、わたしだけの、わたしの目、この目に映るものだけは、あなただけは、憶えています
死んだ目の大人になりたくないってずっとずっとおもってた、20歳になったばかりの頃あたりからそれだけは心に持って生きていた、いつまでも少女の目でいたくて、いつまでもリトマス紙の色が変わる瞬間が映る目でいたくて、恍惚とする目でいたくて、そんなあなたが大好きでした、今も大好きです、あなたのことが、大好きです