一〇個分、嘘みたいな本当を信じて
春、わたしが生まれた日、バースデーケーキ、いつも二人でなんて食べ切れないケーキの大きさで笑っていた
「ねえねえ、これ、四人分とか、じゃなかった、直径は小さくてもさ、三段でさ、チョコレートケーキってさ、、」
とか言って、うん、そうだったけどさ、いずみちゃん好きだから、ケーキ。うん、そうだ、わたしはケーキ、好きだから、ぱくぱく食べてなくなるのだ。パジャマのまま、三段のチョコレートケーキを頬張った、春
今年は大好きなケーキ屋さんの大好きな、真っ白のチーズケーキ、一〇個分の長いケーキだった
夢みたいって、言って、夢のように消えた
写真うまく撮れてなかったから、明るくしてみたら、ほんとうに夢だったみたいな色になった
絵のように、本当ではなかったように
【愛したことは真実】