朝は来ない、この夜のこと
朝は別々、夜は隣に
月を見る人と見ない人は明確に分かれるよね、と言って、それときっと似たことなのかもしれない
ホットコーヒーとホットワインを交互に飲みながら、私たちは水平線、特別にもならないままの温度を保つ、保存、保存、踊ることでしか自己保存できなかったあの子のこと、わたしは記すことでしか自己保存ができないようだった
テンプレみたいな歩き方、終電まで急いで、急いだ挙句、わたしたちはここにいて、いまここ、にしかない時間の流れは溶けていく
音に敏感、飽きるのがこわく、未来のことは何もわからない、十二月の音、きこえる、きこえる?
あなたには、きこえる?