僕と君に、青春が出会う

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ずっとずっと大人になんてならないとおもっていた、少女のままで、繊細なままで、いくつかのあこがれと幻想と夢と美しさと、あなたとわたしで、完結する世界、その中心に、在るままで。大人になるということは後退することだとおもっていたから、成長期はないのでしょ、進んでいるようであきらめやばかばかしい、ルールも常識も、のろいのよう、目が死んでゆく、大人になるって死んでいくことでしょ、そうなるのなら、そうなるまえに、わたしは死んでしまいたいとおもっていた、けれど、見つけた、わたしのなりたい大人を。なろうとしていた、大人を。焼き鳥の頼むものが全ておなじだった、歌う歌が呼応していた、電車の広告のキャッチコピーをひたすら考え続けて乗り過ごしていた、わたしはそんなふうがいい。同じものを見て同じシーンで胸がふるえることがいい。お互いに食べたかったものを一口ずつ交換したい。わたしの幸せは誰かのために生きること、あなたのために生きたい、と言うのに、幸せとは何かを考える、何なのか今はわからないなとおもうけれど、この日々は確実に幸せだろうなとおもうのだった、かわいいと言われたらいいのか、それが全てか、そうじゃない、わたしのなかを、きちんとみて、その目で、その指で、その心で、物語のように生きつづける

2:01 am  •  27 April 2018