愛しき日々のエトセトラ

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あなたはわたしが傷ついているのを知る由もない、知らない、知らない、なにも

わたしの心、細胞体が別個の宇宙、だからもう、わたしは諦観、あなたは観念して、お願い、お願い

ああ、わたしたちは星を拾えなかったね、あの夜、山の頂、知らない街の、橋の上で拾いあった日もあったというのに、少女はいつか、橋を渡り終えてしまう

朝のタオルの使いかたがおなじだった、歯磨きのあとの、その拭きかた、どこでみていたの、どこでしってたの、変わりものだねと揶揄されるけれど、わたしたちはそんなことを共通だとあまりおもわず、心の、細胞の、言葉でないあれこれが、きっと–

散歩は冬をも歩き、春で立ち止まり、じきにやってくる雨を小走りに、夏へ向かう

何度も何度も歩きゆく、線路の下、川沿いの道、小学校の向かい、何度も何度も言葉を交わす、大したことは話していない、けれど、一等、特別だ、十年後に愛しき日々だったと、おもうのだと、確かにおもうのでした

光のもとで、また出会えることが、できるなら-

5:41 pm  •  21 April 2018