訣別

‪「いずみさんのいまの時間はすべて、たからものだとおもう、私からみたら、羨ましいもの。」‬
飲みものを最後まで飲みきれずほんの少しだけ残してしまう癖も、ドアを最後まで閉めきれない癖も、占いなんて信じないから忘れてしまうのにあのサイトの占いだけはみてしまう習慣も、
あの映画に対する考え方も、あのブランドが特別に好きなことも、
中華街の横道、おばあちゃんがやっている寂れた喫茶店でたまごサンドを頬張りながら私たち、いつまでだっていれた、この時間だってすべて、たからものですと、言いたくて、
言えなくて、
けれどきっと、判っている

1:33 am  •  24 July 2017