人生ではじめて、お香を焚いている、小さな灯がゆらめいて、消えそうで、消えなくて。
時折白い線が視える、横切る。
確か、これは京都で頂いたもので、なぜかずうっと、テレビの前に置いていた。触れもしなかったのに、最近触れてみて、開けてみた。
小さいけれど確かな色彩を持つ線が、数本。
そのうちの、いちばん好きな色をいま、焚いている。
香りのことや、焚くことの意義みたいなこと、何一つ分かってはいないけれど、
少しだけ、落ち着いて、眠りにつけそうであって。包まれているようで、思い出して、泣いたりなんてしない。

いつか
すこし未来に、
こんな気持ちになってたときがあったな、なあんてこと、おもうのだろうか。

最後のイノセンス、私の最後は、私が生きてやる

1:59 am  •  2 August 2017