だってさ、人間もどんなふうに産まれるかなんて、選べないわけで。ここに産まれることは消せないよね、変えれないよね、そのことと、まったく同じだよ

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すれ違うひとの言葉にはもう二度とすれ違わない、その人の、その声の、その言葉の。

「あんなふうになりたいなんて、ばかみたい」

口内炎、たくさんできた」

「わたし、あゆみの笑い方がきらい」

「水泳部って、地雷多いよね」

となりの席のあの子が、スケジュール帳に書いていた、集まりの、チーム名がひたすらに好きだと、おもった、そうおもったのはそのときから、いまもずっと、好きだ、大事すぎて、大事なときに書き記そうとおもうくらい、好きだ。

顔ははっきりと憶えてないけれど、何年も前のことなのに、その、ペン先の、文字だけは、永遠に消えないでいる。

時を重ね合って、おなじものを食べて、知りたいとおもっても、知れないことなんて溢れて来る、解り合えないものがあって、それは細胞単位の問題なのではないだろうか。そもそも。

いつだって出合ってしまう、心が、細胞が、きゅう、と添うひとに。まわりからどう言われたって、理解されなくたって、あなたとわたしにしか流れないものがある。そこに言葉はいらなくて、空気があり呼吸がありあなたがいれば完結する。家を決めるときに絞り込み検索でどの□にチェックを入れるのか、それがいかに重なり合うのか、ということと同等だ。

作為のないものの、無垢な、美しさを、あなたは美しいとおもいますか

夢でもいいから教えて、朝、それをわたしは紙に書き知る(記)して、おはよう以前に駆け寄ってみせる、そしてとても身体的に近しい場所で、夢であなたに会えたこと、抱きしめてみせる

1:47 am  •  18 October 2017