すべての日々が過去になる
人間は、一瞬を永遠に刻む能力がある、あるから、わたしは、この記憶を永遠にできるんだね、ああ人間か、わたしは人間だった、
誕生日前夜、夜の白、花の桜、を目に映していた
郊外の、ファミリーが来るであろう回転寿司にぽつん、と、二人きり わたしたちはファミリーではないし、そうはならないし、でもなんだか、それよりも近くいて、わたしとあなたで示されるような。
ファミリー、というものを、存在を、愛を、まだ到底掴めずにいる、桜と同じ、掴むとそれは儚さが消え去るような、そんなわたしたち。